塩害に強い結束バンド

結束バンドは屋外の衛星テレビのアンテナをまとめたり、太陽光発電のケーブルをまとめたりするのに便利ですが、長く使用していればいずれは経年劣化していきます。夏の紫外線に分子構造を破壊されたり、雨や台風などの天候、海辺の近くなら潮風による塩害でも結束バンドの素材を痛めることがあり、停電や漏電による火災に注意しなければなりません。これらの劣化の原因の多くは、バンドの素材に多く使用されるプラスティックが水分を含みやすい性質のため、湿度の高い日本ではもともと劣化しやすいのです。近年は紫外線や塩害にも耐久性の高い結束バンドが販売されており、塩害に関しては融雪剤に使用される塩化亜鉛や塩化カルシウム、塩化ナトリウム等による腐食にも耐性が高い素材があります。

素材は耐候性ポリプロピレンや耐候性ナイロンなどが多く、強靭な熱可塑性樹脂を素材にした結束バンドも開発されており、海辺の塩害地域や融雪剤を使用する降雪地域で需要が増加中です。塩分は電気を通しやすく絶縁部に塩分が付着するとかなりの早さで劣化するため、ループ引張強度に優れた耐候性ポリプロピレンや耐候性ナイロンの結束バンドは様々な配線施工に適します。特に熱可塑性樹脂素材はガンマ放射線にも強く、耐候性と耐紫外線性及び耐薬品性と難燃性にも優れているため、塩害の多い土地におすすめです。同じメーカーから販売されている同素材の固定具などと併用すれば、更に塩分への耐久性も上がります。

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