結束バンドの本来の用途は、複数のケーブル類を束ねる時に使う方法で見栄えを良くする効果の他、任意の場所に別売り金具で固定することが一般的な利用の事例です。屋内側で利用をするには何ら問題はなく、結束バンドは1本当たりの単価が非常に安いので便利グッズ的な使い方を行えます。屋外での利用においてはお住いの地域により危険が伴う可能性があります。冬に入ると降雪量が多い地域では結束バンドを利用していることで逆に負担を掛けてしまう恐れはあります。
上から下へと垂直方向に固定している方法であれば問題はありませんが、横方向に固定をしている場合は要注意です。降雪量の多い地域では雪の重みを無視すると想定外のトラブルを引き起こす可能性があるので、十分なコンディションに仕上げることが必要です。横方向に結束バンドを用いていると、ケーブルの本数が多ければ多い程、降雪した雪が重りのように負担を掛けます。更に雪は氷へと変わった段階で更に降雪が来るということを繰り返している場合は、かなりの重量が負担になり最悪のケースでは断線を起こしてしまいます。
降雪問題をクリアするには、対応する配線ダクトに収納した上で施工する方法や、ケーブル用の保護シートも販売されているので巻き付けておくと雪が降っても直ぐに落下する状態を作り上げることができます。住宅の壁面を利用して設備にする場合は、低過ぎる位置で固定してしまうと積雪により完全に雪に埋まってしまうので、お住いの地域に合わせた位置決めは重要になります。